数理

アクティブレッスン「起動」

速算力

速算力とは単純な四則計算を最短の時間で解答する力です。これは大切な基礎体力づくりにあたります。たくさんの問題演習を丁寧に積み重ねることで,長期的に育成しなくてはならない必須項目のひとつです。いわゆる暗算も含みます。百マス計算なども活用して,この時間の作業=演習で鍛えます。この作業はコアレッスンを始める前の‘準備体操’の役割も果たします。

ただしよくある誤解ですが,速算力=計算力は数学力と等価ではありません。たとえば,そろばんの高段者で数学の苦手な生徒を幾人もみてきました。計算力強化のみが自己目的化してしまうことは,むしろ数学力の成長には妨げにさえなるでしょう。近年流行の百マス計算なども,意識的に使えばたしかに有効ですし,ここでも使用する予定ですが,それがそのまま数学力ではないことはおさえておくべきです。

コアレッスン「導入」

A.筆算力

これは、速算とは逆に,同じ計算でも,じっくりと確実に取り組む方法です。 いたずらに速度だけを追わず,途中「過程」をきちんと正確に明解に書かせて,将来の「数学」における証明の記述の準備にもします。この部分が現在の小学中学段階で最も疎かになっているものであるとわれわれは分析をしています。

またテストにおいて悩む生徒の多い,ケアレスミスについてですが,その防止には,まさにこの時間での基礎訓練が重要です。ケアレスミスは意識的訓練で,ある程度減らすことは可能なのです。各ステップ毎のダブルチェックなどの具体的方法を教え,ケアレスミスを減少させるスキルを身に付けさせます。

B.パターン習得:導入

数学には典型的問題と呼ばれるものがあり,その解き方や考え方を習得することは大切なことです。ただしそれを闇雲に覚え込んでしまうだけでは,将来の発展にはつながりません。冗談のようですが,「受験数学は暗記だ」と公言し,この段階で,「できるだけ考えさせずに,ともかく覚えこませる」という方針(実態)の講師やは実際に多数存在します。

もちろん先に慣れさせてから,時期を見て意味づけをする,というのは方法の一つですし,わたしたちも,子供によってはその方法を取ることもあります。しかしそのような段階的方法の一つとしてではなく,事実上目の前の手間を省くために行われていることが大多数でしょう。そしてまさにその積み重ねが,中学や高校における伸び止まりに直結しているのです。そしてパターン暗記では対応できない,その場での「着想」を必要とする問題をどうしても解けなくなるのです。

したがって,やるべきことは,

●明解な説明を受け,
●次に自分でできるだけしっかりと理解し,
●自分の頭と手を使って模範解答をきちんと再現する。

単純であるが,必須のステップの丁寧な反復です。これを小さい頃からかなり意識的に癖づけなくてはなりません。

その3つがセットで,第1段階の「導入」になります。

定着度テスト「確認」

導入を終えて一旦理解し,解けるようになっても,人は忘れる生き物ですから,その前提で効果的反復定着の仕組みを取り入れなくてはなりません。このテストによって,どこをどのように忘れてしまっているかを,確認し,その内容によって直後のサポートレッスンのメニューを個別に決めます。

サポート・レッスン;パターン習得:定着

テストの結果を受けて,再演習の必要がある場合には,類似の問題の演習をし,確実に定着を図ります。おおよそ習得をしていると判断される場合には更に高度な内容や応用問題に挑戦します。その分量や内容も含めて,個別のメニューで行われます。

こうした訓練を数年こなして小学高学年を迎えたときに,発展段階である「着想力」の養成にも並行して取り組みます。これは大学受験学年まで続きます。

更に発展的内容である,問題の背景や,分野をまたいだ設問の多面的見方などの数学的な「意味認識」は,数学的能力と精神年齢の発達も待ちながら,中学高校以降で段階的に取り入れていくことになります。
いずれも生徒をみながら,タイミングを見計らって行う予定です。

 

科学(理科)力育成

小学校中学年段階ではあまり欲張ることはせずに,いくつかの分野の博物学的な知識に触れ,できるだけ覚えこんでいくことを目指します。年度ごとにテーマを絞って,(例「宇宙」「地球」「進化」など)集中的に取り組みます。

各分野(物理,化学,生物,地学)の網羅的知識の習得は,可能であれば,時間を別途追加するなどして,中学または高校から始める予定です。

更に高校最終段階では必要に応じて,理科の内容にたとえば微積分などの数学的手法を適用して解明する具体的作業なども取り込んでいくことも計画しています。

一般論ばかりでは総合的力も一般的力も付きません。この教科では,数学と理科の細目をきちんと習得していく過程を通して総合的「数理力」を養うことを目指します。